2016/09/02

9月の園だより

 
 長い夏休みが終って「せんせい!あのね・・・」と楽しい思い出を報告している姿が目に浮んできます。
 いろいろな体験をして、体も心もひとまわり大きくなった成長ぶりを見るのが楽しみです。
 一方、休み明けはご家庭中心の生活のリズムが抜け切らず、園生活をやり直しをしなければならない場合があります。その時は、早く元の園生活に戻れるように、ご協力のほどよろしくお願い致します。



<夕餉の話題>


次のような笑い話があります。


『世界嘘つき大会』で優勝した嘘は「私は絶対に嘘はつきません」
という嘘だった。


 絶対という言葉を調べてみると(何物にも比較できない事)(それだけが全てであること)とあります。
 平均寿命が男女とも80歳を優に越える今、功罪は別として、一生の間に全く嘘をつかない人が存在するでしょうか。悪意に満ちた嘘から相手を思い、安心させ、喜びをもたらすような嘘まで、どんな人でも何度かはついているように思います。


 子どもは、どこまで自分の嘘が通用するか試しているようなところがあります。また、罪のない架空の物語や空想を語るのが大好きです。このような時、親が気をつけなければならないのは、嘘を  見逃さない事と、その対応の仕方です。
ある本に次のような事が書いてあります。



子どもの嘘は大きく4つに分けることができる。

(1)こうありたい、こうしたいという願望
(2)空想・想像からくる思い
(3)自分が得したいという気持ち
(4)人を傷つけるため


(1)(2)の場合は「そうだといいね」と相づちを打ちながら現実を知らせる。
(3)は知らん顔作戦。「何をつまらない事を・・・」という顔つきで聞き流していると、この方法は通らないことがわかって、自然に言わなくなる。
(4)はしっかり向き合って、人の迷惑や心の痛手を知らせ、それでも度々言うようであればきちんと叱る。


嘘の中には、想像性を高めたり、虚構の世界を夢みたり、価値のあるものが入っている事もあるので、嘘のひと言でまとめてすぐ叱ったりせず、よく聞いて内容を見極める。


◎最も重要なことは、親・ご家族が同じ認識を持ち、同じ対応をすることだと強く思います。